18.知的資産経営報告書作成セミナー     

 

 

現 状 と 課 題

【現状】

○自社の強みや弱みを把握できていない事業所が多い。

○事業承継対策が進んでいない事業所が多くみられる。

○大半の事業所が経験則やどんぶり勘定での成り行き経営をしている

 

【課題】

○どんぶり勘定での経営から脱却すること

○後継者にスムーズな事業承継ができるよう、経営内容の把握不足を解消したり、事業継続可能

となる経営管理能力を強化し、自社を永続的に続け、廃業を防止すること。

改 善 策

事業承継者・若手後継者を対象に、知的資産経営の手法を、座学とグループワークなどを織り交ぜながら実践的に習得していただく若手後継者塾を開催する。

 

概要・期待効果等

①経営に関する知識が全くないことを前提に若手経営者が自身で自社経営できるようになるため、知的資産経営の手法を習得する。

②知的資産経営の手法を学び実践することで事業承継等の一助になる。

 

KPI

27年度

28年度

29年度

20名・10報告書

20名・11報告書

20名・12報告書

 

対策と実施

(対策)

  どんぶり勘定での成り行き経営から脱却し、自社の強みを活かした科学的な経営を展開しながらゴーイングコンサーンを目指すためにも、事業所経営に知的資産経営の手法を取り入れて頂く。

(実施)

「知的資産」とは、人材、技術、組織力、顧客とのネットワーク、ブランド等の目に見えない資産のことで、企業の競争力の源泉となるものである。企業に固有の知的資産を認識し、有効に組み合わせて活用していくことを通じて、事業所の収益拡大を図る事業主と事業承継を控える後継者向けに、知的資産経営報告書作成セミナーを開催する。小規模事業者並びに事業承継者・若手後継者を対象に、知的資産経営の手法を、座学とグ

 

 

ループワークなどを織り交ぜながら実践的に習得していただく。知的資産経営報告書を策定し、広報は、当所会報の案内チラシやホームページ、行政機関・金融機関等に行う。

 

実施結果と横展開

【実施結果】

受講者(参加事業所)・・・14名(申込者:16名)

作成できた知的資産経営報告書数:6報告書

○近畿経済産業局管内開示事業所・・・1事業所(申請1事業所)

実施日

【第1回】平成291129() 1400-1700

「知的資産経営とは/自社の強みの全体像と自社が選ばれる理由の検討」

【第2回】平成291213() 1400-1700

「事業環境要因の洗い出し/今後の事業機会とリスクの検討/将来の方向性の検討」

【第3回】平成30110() 1400-1700

「経営ビジョン策定/実行計画の策定/数値目標(KGI)の設定/実行目標(KPI)の設定」

【第4回】平成30124() 1400-1700

「報告書の完成/発表/知的資産経営報告書の取りまとめ」

○受講者の声(アンケート結果より)

新事業の方向性を決めることができた。

社外開示や社内情報共有で会社に一体感が出てきた。

自社パンフレットや広告用チラシ、HPに掲載できる自社情報が言語化できた。

金融機関にアピールできる自社の強みを洗い出せた。

【横展開】

○近畿経済産業局知的資産経営報告書作成・開示企業一覧に掲載希望の事業所(2件)

○平成29年度補正ものづくり補助金申請予定(3件)

○平成29年度補正小規模事業者持続化補助金申請予定(3件)

○地元金融機関への融資申込予定(1件)

 

反省と今後の課題

【反省】

○昨年度に引き続き、座学だけでなくロールプレイング方式でセミナーを展開した結果、実践と受講者間の意見交換が促進され、「知的資産経営報告書」を完成できた事業所が増加した。

○集中して一気呵成に完成まで受講生を導くことを目標にしたカリキュラムを遂行して成果はでたものの、やはりスケジュールがタイト過ぎた。

【今後の課題】

○今回のコンテンツを2H×6日で実施できるカリキュラム編成が必要。事業所が参加しやすいように、入門編などの初学者に対応できるカリキュラムにすること。

 

 

 

 

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